Mozillaは、「Firefox」だけに満足することなく、急速に注目を集めているストリーミングビデオ事業に手を伸ばそうとしている。
Mozillaが仕掛けたのは、テレビのHDMI端子に差し込むスティック型ストリーミング端末「Matchstick」だ。一般発売前にKickstarterを通じて、米国時間10月30日までに12ドル以上を寄付した人に提供する。最終的な小売価格は25ドルで、これは検索大手のGoogleが提供している35ドルのストリーミング端末「Chromecast」を睨んだ価格だ。Matchstickは、MozillaがFirefoxの基幹エンジンを元に開発したオープンソースのモバイルOS「Firefox OS」で動作する。
Mozillaは、単なるインターネットブラウザ提供元以上の存在として知られることに強い関心を持っている。Mozillaは資金の大部分をGoogleから得ているが、そのGoogleは、Firefoxと競合するブラウザ「Chrome」の提供元でもある。Mozillaはここ2年の間に、Firefox OSを利用してスマートフォンへと事業の多様化を進めており、今度は、さらに多くのデバイスやユーザーにオープンなウェブ標準が支持されることを期待して、Matchstickを展開する。
Matchstickのハードウェアとソフトウェアはいずれもオープンソースで、9月30日にKickstarterを通じ、寄付金の額によって内容が異なる事前予約受付システムで提供開始された。プロモーション資料を見ると、Matchstickはブラックとホワイトが用意されているようだが、これについてMozillaは明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」