一流アスリート向けの“コーチング”端末を手がける「Lemonade」--Foxconnなどから580万ドルを調達

藤井涼 (編集部)2015年08月04日 09時00分
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 Lemonade Labは8月4日、台湾・Foxconnの子会社であるFIH Mobileや、複数の個人投資家から総額580万米ドルの出資を受けたことを発表した。現在手がけている、スポーツに特化したウェアラブル端末の開発に充てるとしている。

 Lemonade Labは、CEOの加地邦彦氏と孫泰蔵氏によって2012年に設立された企業。スポーツ大国である米国のボストンに本社を置く。2013年には、ジョギングやサイクリングの距離やスピードを記録・シェアしたり、トレーニングプランを作れるサービスを公開している。


アスリート向けのウェアラブル端末。明らかにされているのはシルエットだけだ

 同社が現在開発しているのは、複数のセンサからデータをリアルタイムに取得して解析し、適切なフォームなどをコーチングしてくれるウェアラブル端末。詳細は明らかにされていないが、第一線で活躍するプロのアスリートを対象にしており、メインデバイスと身体に装着する複数の小型デバイスによって構成されるという。

 「当初はスポーツに特化したスマートウォッチなども考えたが、そこでログを見ることができてもまったく嬉しくない。本当にアスリートが求めるものは何かと考えたら、自分が取り組むスポーツで強くなったり、速くなったりすることだった」(加地氏)。

  • Lemonade Lab CEOの加地邦彦氏

 アスリートがモーションキャプチャなどを使って、フォームや筋肉の動きを確認したりコーチングを受けたりするには、施設にある専用機器などを使うのが一般的だ。しかし、それでは場所が限られてしまうし、費用も1回につき数百ドルはかかってしまうと加地氏は指摘する。同社が開発を進めるウェアラブル端末は500~800ドルと低価格で購入でき、もちろん何度も使用できるとしている。

 ところで、FIH Mobileの親会社であるFoxconnといえば、iPhoneやiPadの製造でも知られる台湾の大手メーカーだ。加地氏によれば、共同創業者である孫泰蔵氏がFoxconnのCEOであるテリー・ゴウ氏と親交があり、製造について相談したところ共同で研究することになったそうだ。また、今回の出資金額の大半を占める550万ドルを同社が出資しているという。

 Lemonade Labでは今後、FIHが持つ高い生産能力を活用し、10~11月を目処に一部の限られたコーチやアスリート向けにウェアラブル端末を提供する予定。そこで得られたフィードバックを反映した一般消費者向けモデルを、早ければ2016年春頃に販売する予定だという。なお、日本、米国、台湾、フランスで同時に出荷するとしている。


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