Uberはインドでの事業に、今後9カ月間で10億ドルを投入する計画だ。同国での1日あたり乗車回数を100万回にすることを目標に掲げている。
ライドシェアリングアプリを提供するUberは、この投資によって同社サービスの提供範囲を現在の18都市から拡大するとともに、新しい製品と決済サービスを開発するとした。The Economic TimesはUberのインド担当プレジデントであるAmit Jain氏の発言として、同社がドライバーネットワークと官民の提携も拡大するつもりだと報じた。
今回の発表のわずか数日前には、地元インドを拠点とする同社の競合企業Olaが、5億ドルの調達に向けて協議中だと報じられていた。
Uberによると、インドは、本拠地である米国を除いて同社最大の市場であり、また、最も急速に成長している市場でもあるという。同社は最近、中国に10億ドルを投入する計画を明らかにした。最高経営責任者(CEO)のTravis Kalanick氏は、Uberの中国におけるサービス提供地域を現在の11都市から、2015年中に50都市にまで拡大する予定だと述べている。
同社はインドで、今後6~9カ月のうちに1日あたり乗車回数を100万回にまで増加させ、2016年までに20万人に職を提供することを目指している。
しかし、その道のりはこれまでのところ、順調だとはいえない。Uberは2014年、同社ドライバーの1人がデリーで乗客を強姦したという訴えを受け、インド政府によって営業を一時禁止された。同社は、タクシーの許可を得たうえで6週間後の2015年1月に営業を再開し、同社アプリに緊急用のSOSボタンを含む新しい安全機能を搭載した。
またUberは、英国最大の労働組合の1つであるGMBからも新たに訴訟を起こされている。GMBは、組合に加入するドライバーに対する同国最低賃金、有給休暇、休憩時間を要求している。Uberは同社ドライバーは雇用されてはいないため、そのような権利が適用されないと主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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