女性向け会員制転職サイト「LiBz CAREER(リブズキャリア)」を運営するLiBは7月30日、リンクアンドモチベーションとクラウドワークス、サイバーエージェント・ベンチャーズ、日本ベンチャーキャピタル、ニッセイ・キャピタルの計5社を引受先とする第三者割当増資を7月8日に実施し、総額2億7000万円を調達したと発表した。
LiBは2014年4月設立。同7月に7000万円を調達しており、今回は2度目の資金調達となる。調達資金は、マーケティングの強化や、開発者の拡充によるサイト機能の充実などに充てるという。
リンクアンドモチベーションとクラウドワークスとは業務面でも提携。“次の時代のキャリア形成、企業の労働力の確保を支援する仕組み”として「キャリアパスポート構想」を掲げた。LiB代表取締役社長の松本洋介氏は「女性のすべてのキャリアや経験をインターネット上に集約させる試み」と説明する。
具体的には、個人ユーザーのフルタイムでのキャリア情報、リモートワークの就業経験や評価、将来設計情報、取得資格や学習履歴などをLiBz CAREERのレジュメに蓄積し、企業の人事担当者が見られるようにする。
3社の役割はこうだ。LiBは従来通り、個人ユーザーに向けて転職支援サービスを提供してキャリアカウンセリングを実施し、転職希望者のキャリアの選択肢を広げる。リンクアンドモチベーションは、組織診断や採用、研修、制度設計、人事コンサルテーションなどのサポートを企業に導入し、多様な女性が活躍できる組織作りを支援する。
そしてクラウドワークスは、時間や場所に制約があっても仕事ができる「リモートワーク求人」を個人ユーザーに提供すると同時に、企業に対してアウトソース可能な在宅求人を創出。個人と企業をつなげる役割を担う。
各社によるサービスの開始時期や価格は未定。今後、この構想への参画企業を広く募る計画だ。松本氏は「3社だけで取り組むスキームだとは考えていない。多くのサービス事業者を巻き込み、大きなムーブメントとして賛同を集めていきたい」と意気込みを語った。
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