BYODを採用する企業がなかなか増えない原因の1つは、個人のスマートフォンに割り当てられた電話番号を仕事で使う必要があることだろう。個人用のSIMと仕事用のSIMを挿し替えるのは面倒だし、SIMを2つ挿して使えるデュアルSIM端末は選択肢が少ない。特にiPhoneは、電話番号の使い分けが難しい。
そんな悩みを抱えるiPhoneユーザーに、iPhoneをデュアルSIM化できるBluetoothデバイス「PIECE」を紹介しよう。現在、クラウドファンディングサービスKickstarterで支援を募集している。
PIECEは、iPhoneとBluetoothで連携するSIMカードアダプタ。iPhone内のSIMに割り当てられた電話番号と、PIECE内のSIMの電話番号を2つとも有効化し、1台のiPhoneで両SIMによる通話とテキストメッセージ送受信が行える。大きさは厚みのあるクレジットカードといった程度で、財布などに入れて持ち運びやすい。
iPhoneにインストールする管理用アプリケーションはiOS 7.1以降に対応しており、ほとんどのiOSデバイスで使用可能だという。つまり、iPhoneをデュアルSIM化するだけでなく、Wi-Fi版iPadをSIM対応にしたり、iPod touchでSIM通話したりもできる。
PIECEは、忘れ物防止デバイスとしての機能も備える。連携させたiPhoneと約10m以上離れるとブザーを鳴らしてくれるので、PIECEを財布やかばんに入れておけば置き忘れを防げる。逆に、PIECEだけ持ってiPhoneを置き忘れることも防ぐ。さらに、iPhoneのアプリケーションからPIECEのブザーを鳴らし、置き場所を探す機能も搭載している。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間9月10日まで。目標金額の3万5000ドルに対し、記事執筆時点(日本時間7月28日10時)で約6000ドルの資金を集めている。
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