既婚者向け出会い系サイトのAshley Madisonがハッキングの被害に遭い、何百万人ものユーザーの情報が流出のリスクにさらされている。
「Life is short. Have an affair」(人生は短い。不倫をしよう)というキャッチフレーズを掲げるAshley Madisonは、既婚者向けの出会い系サイトだ。3700万人以上のメンバーがいると主張する同サービスは、2001年に開設された。所有者は、トロントに拠点を置く企業Avid Life Mediaである。今回のデータ侵害の2カ月前には、同様のウェブサイトAdult FriendFinderがハッキングの被害に遭い、何百万人ものメンバーの詳細情報が流出した。
Avid Life Mediaは現地時間7月20日に発表した声明の中で、「われわれは先日、何者かが当社システムに不正アクセスを試みたことに気づいた」と述べた。
「現在、われわれは当社サイトのセキュリティを確保し、権限のないアクセスポイントを塞ぐことができている。われわれは、この犯罪行為を捜査中の法執行機関に協力している。今回のサイバーテロリズム行為に関与した者は全員責任を問われるだろう」(同社)
今回のハッキング事件について報じたセキュリティブロガーのBrian Krebs氏によると、今回のデータ侵害の犯人はThe Impact Teamと呼ばれるハッキンググループだという。同グループは、顧客が手数料を支払わなければ自分のデータを完全に消去できないAshley Madisonのシステムを問題視したと言われている。報道によると、Avid Life Mediaはこうした情報を削除すると約束したにもかかわらず、それを実行せずに記録を保持している、と同グループは主張しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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