ヤフーは、旅行検索サービスを運営する英国Skyscannerと7月8日に合弁会社「Skyscanner Japan株式会社」を設立し、Yahoo!検索でSkyscannerが提携している航空券の比較ができる「航空券検索」機能を7月15日に提供開始した。Yahoo!検索の利便性を高めるのが目的。Skyscannerは日本市場での認知度の向上を見込む。
合弁会社の資本金は3億円で、Skyscannerが51%、ヤフーが49%を出資した。代表取締役には、スカイスキャナーのCEO兼共同創設者であるガレス・ウィリアムズ氏が就任した。
旅行検索サービス「Skyscanner」は、航空券やホテル、レンタカーの各種検索サイトを一括して比較検索できる、メタサーチシステムによるサービス。30言語、70通貨に対応。世界で1300社以上の航空会社や旅行代理店と提携している。ウェブサイトの月間訪問者数は3500万件超、スマートフォンアプリのダウンロード数は総計3500万件を誇る。2014年の売上高は前年比42%増の172億円だった。
今後、「Yahoo!トラベル」のホテル在庫情報と連携することも予定。ヤフーの執行役員でメディアカンパニー長である宮澤弦氏は「年々増加している海外からの訪日観光客の日本の旅の満足度を高めていきたい」とコメントしている。
電通が1月に発表した「日本のオンライン旅行市場」によれば、国内のオンライン旅行市場は、2013年度に1兆5699億円で、2011年度の約1.6倍に成長しているという。
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