確かに重量の差はそれほどないが、厳密に言えば、Paperwhiteは最も重いKindleである。長時間にわたって手に持って使うものは、軽いに越したことはない。そろそろ、5オンス(約141.7g)の電子書籍リーダーが登場してほしいものだ。
ライティング(照明)エンジンについては、Paperwhiteの2015年モデルも2013年モデルも同じものを搭載している(2013年モデルのライティングエンジンは初代の2012年モデルからアップデートされた)。
われわれは2013年モデルのライティングエンジンを気に入っていた(光がスクリーン全体に均一に広がる)。Amazonは、薄暗い環境以外でも常にライトをオンにしておくよう推奨している。日中に屋内にいるときは明るさを10まで上げてもいいが、夜にベッドで読書をするときは下げた方がいいだろう。隣で眠っている人に迷惑をかけたくないならなおさらだ。
Voyageのタッチスクリーンは、フラッシュガラスを採用しているために、Paperwhiteより少しだけ反応がいいと言われているが、筆者は大きな違いは感じなかった。スクリーンを並べて比較すれば、Voyageの方が少しだけコントラストが高いことに気づくだろう(文字がPaperwhiteより少し黒く表示される)。VoyageとPaperwhiteが同じCarta E Inkディスプレイを搭載しているはずであることを考えると、この違いは少々意外なことに思えるが、両機種は設計が異なるため、そのことが要因なのかもしれない。
明るさを最高に設定したVoyageのライトは、間違いなくPaperwhiteより明るく(Amazonによれば39%明るいという)、スクリーンはより白く見える。注意深く観察すると、スクリーンでの光の広がりが、わずかながらPaperwhiteより均一であることも分かるだろう。ただ、それでも決して完ぺきとは言えない。
Voyageのライトは、環境に応じて自動的に明るさを調節するように設定することができる。この機能は、Paperwhiteにはない。いつものように、ライトを手動で調節することもできるが、ほとんどのユーザーは自動設定をそのまま使い、この機能について深く考えることはないように思える。他にも、「Nightlight」機能を有効にすることができる。Amazonはこの機能について、「時間がたつにつれてユーザーの目が暗さに慣れていくのに合わせて、スクリーンの明るさが徐々に下がっていく」と説明している。
E Inkでは、ページをめくったときにゴースト(残像)が発生し、これを消すためにスクリーンが明滅する。「Kobo」など一部の競合機種は、点滅の回数を減らすべく、さまざまな対策を講じてきた。ほとんどのユーザーはスクリーンの明滅をあまり気にしないが、不快に感じるユーザーも一部にはいる。
後編に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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