スマートフォン市場における厳しい競争環境での戦いを続けているサムスン電子は米国時間7月6日、2015年第2四半期の営業利益がアナリストの予測を下回る見込みだと述べた。
韓国エレクトロニクス大手のサムスンは、6月30日までの3カ月間の営業利益が6兆9000億ウォン(61億ドル)となり、前年同期比で4.2%減少するだろうと、監督官庁への申告書で見積もった。この利益推計は、Bloombergがまとめたアナリスト予測の平均値、7兆2000億ウォンを下回る。
2015年第2四半期の売上高は、アナリスト予想の平均値が53兆ウォンだったのに対し、48兆ウォンとなる見通しだ。7月中に発表される正式な決算報告に先立って、7月6日に発表されたこのガイダンスでは、部門ごとの業績は示されていない。
これらの数字は、サムスンの前年同期比の減益が7四半期連続となることを意味する。同社は、それ以前には5期連続で過去最高益を記録していたが、ここ2年間は消費者がAppleなどの競争相手のデバイスを選ぶようになり、苦戦を強いられている。かつては、サムスンの営業利益の3分の2を占めていたスマートフォンの販売は、新興市場でXiaomi(シャオミ)やHuawei(ファーウェイ)といった低価格携帯電話メーカーに押され、最近では収益に占める割合を減らしてきた。
調査会社のGarterが2015年5月に発表したレポートによると、サムスンは同年第1四半期におけるスマートフォンの販売台数と市場占有率の両方で業績を落としたという。同社の2015年第1四半期のスマートフォンの販売台数は8110万台で、前年同期から440万台減少した。市場占有率は24.2%で、これも2014年第1四半期の30.4%より下がっている。
今回のガイダンスは、営業利益30%減、売上高12%減という期待外れの2015年第1四半期決算に続くものだ。サムスンは、2015年4月に発売して好評を博した新しいフラッグシップ携帯電話「Galaxy S6」および「Galaxy S6 Edge」の販売によって、同年第2四半期以降の業績回復に期待をかけていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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