凸版印刷、紙と電子に対応した書籍制作支援サービス「TOPPAN Editorial Navi」を発表

 凸版印刷は7月6日、印刷書籍や電子書籍など、ワンソースから同時に複数媒体の書籍制作が可能なクラウドサービス「TOPPAN Editorial Navi(トッパン・エディトリアル・ナビ)」を開発したと発表した。 月間制作タイトル数に基づく定額料金および、従量課金制で提供する。


「TOPPAN Editorial Navi」の概要図
 

 同社によると、TOPPAN Editorial Naviを利用することで著者、編集者、校正者など、同じ作品づくりに携わる人々が原稿をウェブで共有し、画面での誌面確認やICTを活用した共同編集により、場所や時間にとらわれない作品づくりが可能になるという。


「TOPPAN Editorial Navi」の編集・校正支援機能の概要

 また、同社がこれまで培ってきたコンテンツ制作や構造化などのノウハウをシステム機能として提供することで、ワンソースから同時にさまざまな出版フォーマットへの変換が可能なため、制作のコストダウンやリードタイムの短縮などが期待できるという。さらに、今後の作品へのリソースの集中やビッグデータと連携したマーケティングへの訴求など、さまざまなコンテンツ展開をサポートするという。

 作成可能なデータ形式は、印刷書籍ではPDF/X-1aに準拠したPDFデータ、電子書籍ではEPUB形式もしくはリフロー型電子書籍(BookLive!、Amazonなどの各電子書籍ストアに対応)。対応OSは、日本語版のWindows 7/8もしくは、Mac OS X 10.9以降。ウェブブラウザは、Google Chrome。

 凸版印刷では、紙と電子のハイブリッド出版といった、用途や読者の環境に最適なフォーマットの作品提供が求められる出版業界を中心に、8月上旬より提供を開始し、2020年度までに関連受注を含めて100億円の売上を目指すとしている。

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