実名制のグルメ情報アプリ「Retty」を運営するRettyは、7月2日に事業戦略発表会を開催し、東京を中心とする主要エリアの月間口コミ投稿数で、大手グルメ情報サイトの「食べログ」を抜いたと発表した。
しかし、その翌日となる7月3日に食べログを運営するカカクコムが見解を発表。「Retty社に対し事実関係を確認したところ、当該説明に使われた『Retty』と『食べログ』の口コミ数は、異なる基準で算出されておりました」と反論した。
カカクコムによると、食べログの口コミ数の基準は、200文字以上のコメントを含む投稿数だった。一方、Rettyの基準は、コメントや写真がないものでも、スコアや利用シーンなど店舗の魅力が伝わるものを含んでいれば投稿数に加えていた。Rettyの基準に従った場合、食べログの口コミ数はRettyを大幅に上回っているとした。
また、東京都の投稿が大半であるRettyに対して、食べログでは全国の月間投稿数についても30万件近く投稿されていると説明した。
カカクコムの見解に対して、RettyのCFOである奥田健太氏は以下のようにコメントした。
「弊社として『口コミ』の定義を、コメント投稿に加えて、ユーザーにより選択された『オススメ度』『利用シーン入力』『おすすめの食事入力』など、ユーザーのお店選びの意思決定に資する情報としております。ここの部分に関して両社の解釈が異なっていると思われます。
競合他社が『Retty社の口コミ数の定義に従った場合の食べログの口コミ数』として発表している数値は、リソースなどが不明なため詳細は分かりかねますが、上記解釈の相違により我々の定義による競合他社の数値とは異なっており、依然、我々の発表した競合他社の数値は、Rettyの定義において正しく算出する上では、間違っていないものと考えております。
従って、競合他社のリリース内容に関しては、弊社はなんらその正確性/妥当性について保証していない点お伝えいたします。」
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