CDの登場でアナログ音楽レコードなどは駆逐されると思いきや、近年売上が急速に伸びているそうだ。最近は、新作をレコードでリリースするアーティストも珍しくない。そこで、クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中のユニークなレコードプレーヤー「Floating Record」を紹介しよう。
Floating Recordの特徴は、一目で理解できてしまう優れたデザインだ。通常のプレーヤーはレコード盤を水平に置いて回すのだが、Floating Recordは垂直に固定した状態で回転させる。しかも、レコードを覆う邪魔なカバーが設けられておらず、再生中にぐるぐる回るレコードを眺めながら音楽が楽しめる。
アンプからスピーカーまで内蔵されていて、初めて使う人でも簡単にレコードが再生できる。電源ケーブルを繋ぐだけで、面倒な配線作業も必要ない。しかも、レコードを水平置きする普通のプレーヤーに比べ、設置面積も少なくて済む。
レコードにはLP盤(12インチアルバムの多く)とEP盤/ドーナツ盤(7インチシングルの多く)などいくつか種類があり、それぞれ再生時の回転速度が異なる。Floating Recordは、回転用ベルトの掛ける位置を変えることで、よく使われる33 1/3回転と45回転の回転速度が選べる。
Floating Recordは、デザインだけでなく、音質にもこだわっている。再生音は、内蔵スピーカーで鳴らすほか、背面のライン出力端子に接続したハイファイオーディオ機器でも出せる。従来のレコードプレーヤーで一般的なフォノ出力でなくラインレベルの音声信号を出すので、フォノ入力端子が用意されていない最近のオーディオに繋ぎやすい。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月28日まで。記事執筆時点(日本時間6月30日16時)、目標額5万ドルの16倍近い80万ドル弱の資金を集めている。
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