Uberの幹部2人がパリで現地時間6月29日、身柄を拘束されたとフランスの通信社AFPが報じた。同社の配車サービスに対する仏政府の捜査の一環であるという。パリでは先週、Uberや類似のサービスに反発するタクシー運転手らによる激しい抗議運動が起きたばかりだが、報道によると、Uber幹部の拘束はそれとは無関係だという。
Uberの広報担当者によると、Uber FranceのゼネラルマネージャーThibaud Simphal氏とUber Western EuropeのゼネラルマネージャーPierre-Dimitri Gore-Coty氏の2人は、フランス警察の取り調べ中に身柄を拘束されたという。
同広報担当者は電子メールによる声明で、「われわれは、当社のサービスに関する当局の疑問にいつでも喜んで回答するし、そうした問題が解決することを期待している」と述べ、「議論は進行中だ」と付け加えた。
スマートフォンアプリ経由で乗客とドライバーをつなぐ配車サービスの拡大を目指すUberが欧州で戦ってきた相手はフランスだけではない。同社は英国、ベルギー、スペイン、ドイツ、オランダなどでも、各国の政府に営業許可を申請する前に事業を開始している。こうした攻めの戦略が功を奏し、Uberは、2009年にサンフランシスコで誕生した小さな新興企業から、今や57カ国で展開する多国籍サービス企業へと成長した。しかし、こうしたアプローチは、同時に当局の激しい怒りを買っている。
フランスの首都パリで先週、タクシー運転手らが激しい抗議運動を起こし、約3000人のタクシー運転手がパリ最大の空港につながる道路を封鎖したと報じられた。AFPによると、この暴動で10人が逮捕され、7人の警察官が負傷し、車70台に被害があったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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