一部のシステム上で「Windows Update」をひそかに無効化していたことが明らかになったサムスンが、「数日のうちに」この慣行を取りやめると約束した。
先週、Microsoft Most Valuable Professional(MVP)のPatrick Barker氏が、「Disable_Windowsupdate.exe」という小さなプログラムがサムスンの「SW Update」ツールの一部としてプッシュ配信されているのを発見した。このプログラムにより、Windows UpdateがPCのバックグラウンドで自動実行できないようになっているため、ユーザーはアップデートをしないままでいるか、あるいはMicrosoftからアップデートを手動でダウンロードするかしなければならない。
同社は、自らの過ちに気が付いたようだ。
「サムスンは、セキュリティに尽力しており、今後もMicrosoftとの提携関係を尊重していく」とサムスンの広報担当者はテクノロジ系サイトVenture Beatに対して述べ、「『Samsung Software Update』通知プロセスを通じて、推奨されるWindows Updateによる自動更新の設定に戻すためのパッチを、数日のうちに発行する予定だ。サムスンは、信頼に値するユーザーエクスペリエンスの提供を今後も心がけていく」とした。
これに先立ち、Microsoftは以下のような辛辣な反応を見せていた。
「Windows Updateが顧客に対する当社のセキュリティ施策を構成する重要な要素であることに変わりはない。われわれは、いかなる形でもWindows Updateを無効にしたり改変したりすることを推奨しない。それによって顧客のセキュリティリスクが高まるおそれがあるからだ。当社はこの問題に対処するため、サムスンと連絡を取っている」
数カ月前には、レノボが、バンドルしていたクラップウェア「Superfish」に深刻なセキュリティ脆弱性が含まれていたことが判明して、批判を浴びた。レノボはその後、同社のシステムにブロートウェアやジャンクウェアをプリインストールする慣行をやめると約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス