「Compressor.io」は、オンラインで画像ファイルを圧縮し、容量を削減できるサービスだ。JPG、PNGのほか、GIF、SVGにも対応していることが大きな特徴で、最大で90%ものファイルサイズの削減が可能としている。
使い方は簡単で、トップページの「TRY IT!」をクリックし、表示されるフォームに画像ファイルをドラッグ&ドロップするか、個別にファイルを指定する。アップロードは1枚ずつ行う仕組みで、複数のファイルを一括してアップすることはできない。
ファイルを指定するとすぐにアップロードが開始され、処理が行われたのち圧縮前後のプレビューが表示される。これに加えて圧縮前後の容量、さらに何%の容量が削減できたかも表示されるので、確認して問題がなければ、クリックしてローカルへのダウンロードを行う。サイトは英語表記だが、フローはわかりやすいので迷うことはないだろう。
今回試した限りでは、1.13MバイトのJPGファイルが559Kバイトに、337KバイトのPNGファイルが91Kバイトに圧縮された。前者は約50%、後者は約73%も削減できており、見た目には違いもまず分からないレベルだ。なお非可逆圧縮(Lossy)と可逆圧縮(Lossless)のどちらかを選ぶことはできるが、前者を選んだ場合も圧縮率は固定されているので、画質を見ながら調節したり、圧縮後の容量を数値で指定するといったことはできず、完全にお任せとなる。このあたりは目的によりけりで、一長一短といったところだろう。
またファイルはローカルへのダウンロードのほか、Googleドライブ、Dropboxといったオンラインストレージに送ることも可能なので、ローカルにあるファイルを圧縮しつつこれらオンラインストレージに移動させてローカルの空き領域を増やす、といった使い方もできる。
サービス自体は同種サービスの中では有名な「JPEGmini」とよく似ているが、会員登録不要で利用できること、またJPG以外のフォーマットにも対応しているのが利点だ。特にGIFに対応するサービスはほとんどないため、差別化要因として大きい。一方でほかの競合サービスにあるような、圧縮率を変更して画質を調整する機能はなく、また複数ファイルを同時にアップロードする機能も現時点では用意されていない。細かい手動調整をせず、少ない枚数をお任せで圧縮したい場合に向いたサービスといえるだろう。
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