米ABI Researchの調査結果によると、LTEサービスの契約者数が順調に増えており、2015年末時点で全世界の契約者数は13億7000万人弱に達する見通しだという。2014年の6億5000万人弱に比べ、ほぼ倍増する予測。今後5年間は年平均成長率(CAGR)20.8%のハイペースで増加を続け、2020年には35億人になると見込まれている。
LTE需要が急激に増加することから、キャリア各社のLTEインフラに対する投資も活発な状態が続き、前年比10%弱の増加が予想される。
たとえば米国では、Verizon WirelessがEricssonとの提携を通じ、スモールセルやマイクロセルといった小型基地局を展開してネットワーク強化を図っている。Verizon Wirelessのスモールセル導入に対する投資額は、5億ドル近くだという。
またT-Mobile USはNokia Networksと組み、免許不要の周波数帯で運用可能なLTE-Unlicensed(LTE-U)技術に対応するスモールセルを検討している。そして、T-Mobile USとEricssonは、2015年中にLicense Assisted Access using LTE(LAA)やLTE-Uの試験を実施する計画である。
アジアも同様に活発な動きがあり、シンガポールの場合、ユーザーの密集するエリアでの通信速度向上にスモールセル展開が有効と考えられている。中国においては、急速にLTEネットワークが拡大しており、なかでもTD-LTEに対する比重が高い。
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