NTTドコモは6月11日、GCF(Global Certification Forum)において、GCF認証試験の環境として通信事業者で初となるVoLTEネットワークを提供すると発表した。また、キャリアアグリゲーションの商用環境もGCF認証試験の環境として合わせて提供する。
GCFは、通信事業者や端末メーカー、試験業者などで構成される団体。携帯電話端末と携帯電話ネットワーク間の相互接続試験の仕様と認証手順を策定・提供している。GCF認証試験の環境にVoLTEネットワークが加わることで、VoLTE対応端末を開発する端末メーカーは、3GPP(Third Generation Partnership Project)の標準仕様に準拠したVoLTEの商用環境で接続性の確認ができるという。
ドコモによると、VoLTEネットワークがさまざまな端末メーカーの試験環境として利用されることで、同社のVoLTEネットワークと各メーカーの携帯端末の相互接続性を確保できるとしている。また、世界には253社のGCF会員がおり、GCF認証は携帯端末の相互接続性を保証する基準として広く認知されていると説明。VoLTE対応端末とネットワークの相互接続性を保障する基準として定着すると考えているという。
同社は、2005年6月に標準化された商用ネットワーク環境で、携帯端末の相互接続試験を実施する資格を与えられた通信事業者となって以降、W-CDMAやLTEのGCF認証の試験環境を提供している。今後もW-CDMAやLTEに加え、VoLTEやキャリアアグリゲーションの世界的な普及に貢献するとしている。
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