米国ではあまり知られていないであろう大手通信機器メーカーのHuawei Technologies(ファーウェイ)が、無名企業からの脱却に本気で取り組み始めている。
Huaweiは米国時間6月3日、魅力的な価格設定のミッドレンジ級スマートフォン「P8 Lite」と、Jawboneと共同開発したフィットネスバンド「TalkBand B2」を直営のオンラインストアに新たに投入した。だが、これは手始めにすぎない。Huawei Device USAの社長を務めるZhiqiang Xu氏は2日、インタビューで、Appleの「iPhone 6」やサムスンの「Galaxy S6」のような製品と競合するプレミアムスマートフォンを2015年下半期にリリースする計画だと語った。
Huaweiのオンライン販売チャネルへの注力は、中国メーカー数社による、より広範な取り組みの一翼を担うものだ。これらの企業は、米国の通信事業者経由ではなく、比較的高品質の部品が搭載された手ごろな価格のスマートフォンにより消費者に直接アピールすることで、ブランドの確立を目指している。こうした動きの背景には、販売奨励金を廃止した通信事業者のおかげで実際の端末価格が100~1000ドルであることが明らかになり、消費者のスマートフォンのコストに関する意識が高まっている点が挙げられる。
その結果、消費者から見れば、通信事業者1社に縛り付けられていない、手ごろな価格の「アンロック」スマートフォンが市場にあふれる事態になった。例えばHuaweiでは、契約の縛りなしで250ドルのP8 Liteについて、米国の任意の通信事業者のLTEネットワークで利用可能だとうたっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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