EMCがソフトウェア・サービスプロバイダのVirtustreamを現金およそ12億ドルで買収する計画を発表した。
EMCはVirtustreamを買収することで、同社のポートフォリオを自社の「Federation Enterprise Hybrid Cloud Solution」に統合し、新たにマネージドクラウドサービス事業部を設けるという。すべてのアプリケーション、ワークロード、クラウドモデルをサポートする事業部となる。
EMCはVirtustreamの買収を、自社ハイブリッドクラウド戦略に「変革をもたらす要素」と位置付けている。
Virtustreamは2009年設立のベンチャー企業で、SAPの「S/4 HANA」などミッションクリティカルな業務アプリケーションに注力したライフサイクルオートメーション・オーケストレーション技術を持つ(VirtustreamはSAPの投資を受けている)。顧客にはThe Coca-Cola Company、Domino Sugar、Heinz、Hess Corporation、Lexmark、Scotts Miracle-Gro、Kawasaki Motors Corpなどが含まれる。
取引の下、Virtustreamは別のEMC Federation事業部として運営され、最高経営(CEO)兼共同設立者のRodney Rogers氏は直接EMCのCEO、Joe Tucci氏に報告する。
取引完了は第3四半期を見込んでおり、これによりEMCは2014年後半から獲得してきたCloudscaling、Maginatics、Spanningに続く4社目のクラウド企業を手に入れることになる。
これら4社の買収は、EMCのハイブリッドクラウド戦略に戦略的にフィットするものだ。CloudscalingはOpenStackベースのソフトウェアをハイブリッドクラウド実装にもたらすもので、Maginaticsはさまざまなサービスにおけるデータモビリティにフォーカスしたものとなる。そしてSpanningはアプリとデータのバックアップツールを提供する。今回のVirtustreamは、これらすべてを結びつける役割となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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