VAIOは5月25日、ビジネス向けタフモバイルノートPC「VAIO Pro 13 | mk2」を発表した。VAIO Pro 13 | mk2は VAIO Pro 13の後継モデルだ。デザインの美しさなどを踏襲しつつ、堅牢性を向上し、インターフェースを充実させフルモデルチェンジした。
VAIO商品企画を担当する小笠原務氏は、「ビジネスプロフェッショナルの最高のアウトプットのためにどうあるべきか。ビジネスユーザーに真摯にヒヤリングして作り上げたもの。耐久性の心配、アナログRGB出力端子がない、LAN端子がない、タッチパッドが使いにくい。ワイヤレスLANがつながりにくい。そういった声に応え、中身は新たに作り直したといっていいほど違うもの」と自信を見せる。
タッチ非対応モデルは、重量1.03kg、最薄部は13.2mmだ。単に薄い・軽いだけでなく、従来モデルからアナログRGB端子とLAN端子、USB端子を1つ増やし、外付けアダプタなしであらゆる環境に対応できるようにした。端子をできるだけ減らしたり小型化したりしながら薄さや軽さを実現するメーカーが多い中、昨今の流れとは逆を行くVAIO。
「目指したのは外付けアダプタからの開放。もしプレゼン用のアダプタを重要なビジネスミーティングで忘れたら、業務上の致命的なミスに繋がる可能性がある。本体だけですぐに使えることが求められている要素だと思う」(小笠原氏)と説明した。
VAIO Zと同じキーボードを採用し、静かな打鍵感を実現したほか、タッチパッドは左右ボタンを2ボタンに分割し、クリック誤動作を起こりにくくした。また、位置もホームポジションの下に配置し、操作性を向上させている。約10.4時間のスタミナに加え、ACアダプタも小型化し、出張の際のストレスも軽減させたとしている。
さらに、ユーザーの使用するシーンを想定した過酷な耐久テストを実施。たとえば90cmからの落下試験を天地、両側面、前後の6面すべてで行っているほか、満員電車を想定し、筐体の3点を固定して残りの1点を4~5cmまで押さえてひねりを加える試験、会議の移動の途中でペンを挟んだまま持ち歩いてしまうシーンを想定し、強い力で閉じるペンはさみ試験などをクリアしている。
価格は10万9800円(税別)からで、カラーによって発売日が異なる。ブラックは6月11日、シルバーは7月2日となっている。なお、カスタマイズモデルは6月3日より予約を開始し、最速到着日は6月11日。シルバーは6月24日から予約を開始し、最速到着日は7月2日となっている。
VAIOは、六本木ヒルズ内の「Hills Cafe/Space」にカフェを「VAIO Cafe」を5月29日までの期間限定で開催している。
今回発表したVAIO Pro 13 | mk2に加え、先に発表しているVAIO Z、VAIO Z Canvasなど全てのVAIO製品が試せるようになっている。日替わりで「クリエーターズトークショー」が行われる。
中でも5月21日に発売日と価格を発表したばかりのVAIO Z Canvasnは、新会社としてゼロから開発した初のVAIO Zラインで、力の入った製品だ。
プロモーションにはクロード・モネの「日傘の女」を採用。クリエイターたちがキャンバスを持ち出すことで、それぞれのクリエイティブの可能性を広げる──それを表現したかったと説明する。
VAIO Cafeでは、VAIO Z Canvasnを使って作られたプロモーションビデオが見られるほか、ARアプリをあらかじめダウンロードしておき、会場内に置かれている名刺サイズのカードを映すとバーチャルなVAIO Z Canvasnが楽しめるコンテンツなどがそろっている。
さらに5月26日からはイベントも用意されている。グラフィックデザイナーのKASICO氏とMdN編集部 野口氏が語るVAIO Z Canvasの可能性、Adobe 岩本 崇氏と「24時間Illustrator」初代Ai-1グランプリ王者の高橋としゆき氏がVAIO Z Canvasを使ったIllustratorの活用ヒントを紹介するなど、日替わりでイベントを行う。スケジュールの詳細はウェブサイトを参照のこと。
このほか、VAIOロゴのラテアートが入ったカフェラテ(615円)やオリジナルTシャツ(4000円)、安曇野でレーザー刻印されたこだわりの名刺ケース(1500円)の販売もある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス