ゲーム実況動画でお金を稼ぐ方法を紹介してきたこのコーナー。今回、ようやくゲーム実況動画の作り方を解説する。ある意味順番が逆になってしまったが、メインはお金を稼ぐことなので、そこはご容赦願いたい。
ゲーム実況者やユーチューバーの中には、プロ並みの機材をそろえている人もいるが、まずはお試し的な意味合いも込め、できるだけお金がかからない方法で動画を作ってみたい。
実況に使うゲーム機によって、ゲーム動画の撮影方法が違ってくるので、ゲーム機ごとの撮影方法を確認していこう。
ゲーム実況動画に最適なのはやはり「PlayStation 4」(PS4)だ。「SHARE機能」により、簡単にゲームの実況動画やライブ配信ができてしまう。付属のヘッドセットを使えば、プレイヤーの実況も入れて配信できる。 「PlayStation Camera」を使えば、さらにいろいろな動画配信が楽しめる。なんと言ってもSHARE対応のゲームは、基本的に配信が前提になっており、著作権的にもクリアされているので、後々面倒もない。
次にAndroid 4.4から搭載された動画キャプチャができるスクリーンレコーダーを使う方法だ。スマートフォンの画面を静止画で保存するスクリーンショットのように、動画を保存できる。PCに接続しなくて済むので、外出先でも保存できるのがありがたい。中でもスマートフォン「Xperia Z3」が搭載しているスクリーンレコード機能は優秀で、録画時間の制限もなく、操作も簡単だ。
画面そのものをキャプチャするので、これまで一般的だったスマートフォンのゲーム実況動画のように、操作している指の動きなどは撮影されない。画面自体は格段に見やすくなっているが、どういった操作をしているのかを見せたいのであれば、これまで通りスマートフォンの画面をビデオカメラなどで撮影するのがベストだ。
ゲームタイトル自体で動画配信に対応している場合は、PS4でなくてもゲーム実況動画の配信が簡単にできる。
例えばカプコンの「ウルトラストリートファイターⅣ」は、プレイした試合が自動的に保存され、あとからリプレイとして見ることができ、そのままYouTubeにアップロードすることもが可能だ。「PlayStation 3」(PS3)でも、ウルトラストリートファイターⅣであればPS4のSHARE機能並みの手軽さで動画配信ができる。
ただ、実況をつけたり、ライブ配信をすることはできないので、その場合は、また別の手段が必要となる。
PS4以外の据え置き型ゲーム機で動画を配信するのであれば、オススメなのがキャプチャボードを使う方法だ。キャプチャボードを新たに購入する必要があるのと、それなりのスペックのPCが必要になるので、コスト的にはそこそこかかる。
キャプチャボードには、デスクトップPCに組み込むボードタイプとノートPCなどに接続できるUSB接続タイプがある。
気をつけなければいけないのは、PS3や「PlayStation Vita TV」を接続する場合、著作権保護技術HDCPによりPCに画面が映らなくなってしまうこと。HDCP対応のキャプチャボードを選ぶか、HDMI以外のアナログ接続をしなければならない。ただ、HDCPは著作権保護された映像をコピーできないようにする仕様なので、対応した機器を使ったとしても、動画配信を認められているタイトルかどうかを確認すること。著作権に抵触しないことが大前提にあるので注意しよう。
さらにパススルー機能があると便利。PCのスペックによっては、画面表示や録画時に遅延が発生してしまうことがある。録画自体に問題はないのだが、格闘ゲームや音楽ゲームなどは、ゲームプレイに支障が出てしまう。そこで、パススルー機能で、テレビなどに同時に表示させることで、遅延のないゲームでプレイすることができる。
最後の手段として、ビデオカメラやネットワークカメラを使って、そのまま画面を撮影する方法がある。ある意味、動画配信の基本となる方法で、テレビ画面やスマートフォンの画面を撮影するだけの簡単な方法だ。音声も一緒に撮れるので、音声付き実況動画を撮影する場合にも、音を別録りしたり、編集したりする手間もない。ただ、問題としては画面に鮮明さが失われ、モアレなどが発生することもある。動画のクオリティを上げるなら、後から編集をした方が良いだろう。
PCゲームは、キャプチャソフトを使って録画できるため、動画を撮りやすいゲーム機器であると言える。ただ、コンシューマ機やスマートフォンに比べるとプレイヤー人口が少ないため、万人向けでないのが残念だ。
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