ソニーは5月13日、液晶テレビ「BRAVIA」に、4Kテレビ「X9400C/X9300C/X8500C」と、2K対応の「W870C/W700C」を発表した。W700Cを除く4シリーズには、Android TVを搭載。映像配信サービス「Netflix」対応機もラインアップする。発売は5月23日から順次。
Android TVは、Googleが提供しているテレビ向けプラットフォーム。Googleならではの検索性能や、スマートフォンなどの画面をテレビに映し出せる機器連携、購入後におけるアプリアップデートなどを実現することで、より使い勝手の良いテレビを目指す。
付属のタッチパッドリモコンに搭載されているマイクに話しかけるだけで、動画を検索できる音声検索機能を備えるほか、裏番組やネット動画などから見たいコンテンツを横断的に探せる機能も装備。Google Cast機能を使ってスマートフォンの画面をテレビにネットワーク経由で映し出すこともできる。
4KテレビのX9400C/X9300C/X8500Cシリーズには、高精細、広色域、高輝度を実現する新開発の4K高画質プロセッサ「X1」を搭載。入力信号を高精細化、広色域化、高輝度化とブロックごとに映像を処理することで、さらに美しい4K映像を再現できる。2K映像を4K映像へとアップコンバードする際にも威力を発揮する。
X9400C/X9300Cシリーズは、75V型のみ直下型LEDバックライトを搭載した「KJ-75X9400C」を用意するほか、65V型「KJ-65X9300C」、55V型「KJ-55X9300C」の2モデルにはエッジ型LEDバックライトを採用する。
3機種ともに、高輝度と黒の表現力により高コントラストを実現する「X-tended Dynamic Range」を搭載。購入後のソフトウェアアップデートにより、Netflixなどが配信を予定している「HDR(High Dynamic Range)コンテンツ」が再生できる。
本体にはトゥイータ2つ、ウーファ2つ、サブウーファ2つを搭載した2.2chスピーカを装備。ウーファ、サブウーファには磁性流体スピーカを採用したほか、トゥイータ部はハイレゾ音源の再生に対応する。独自の音声補間技術「DSEE HX(Digital Sound Enhancement Engine HX)」により、圧縮音源をハイレゾ相当(96kHz/24bit)までアップコンバートすることも可能だ。
X8500Cシリーズは、65V型の「KJ-65X8500C」、55V型の「KJ-55X8500C」、49V型の「KJ-49X8500C」、43V型の「KJ-43X8500C」の4機種をラインアップする。
4K高画質プロセッサであるX1は搭載するが、HDRコンテンツの再生には対応しない。65V型のみ「ロングダクトスピーカー」を設け、中低域音を強化。音の歪みを抑えることで、人の声なども聞き取りやすいとしている。
いずれのモデルも「スカパー!プレミアムサービス(4K)」を搭載し、4K放送の視聴が可能。秋にサービス開始が予定されているNetflix対応機となり、リモコンには専用ボタンを装備する。2015年内には「ひかりTV 4K」「アクトビラ 4K」サービスにもそれぞれ対応予定としている。
2Kテレビは、Android TV搭載の「W870C」シリーズと、32V型までフルHDパネルを採用したW700Cシリーズをラインアップ。W870Cは「ClearAudio+」、W870Cは加えて「DSEE」の高音質技術を備える。
全機種ともに地上、BS、110度CSチューナを2機搭載し、1つは視聴専用、1つは録画専用になり、放送番組同士の2画面表示は不可。別売のUSB HDD接続により録画に対応する。
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