物理的な接続が終わったら、続いて端末側でセットアップをする。今回のモデルでは、PCを経由せず、スマホ、タブレット用のアプリから直接セットアップが可能になった。今回はiPadで視聴することを前提に、iPad用アプリ「SlingPlayer for iPad」を使ってセットアップをしたが、ウィザードに従っていくだけで、特に迷うことなく視聴にこぎつけることができた。
詳細な手順は以下のスクリーンショットを参照いただきたいが、ざっと流れをまとめておくと、まずはアプリを起動してSlingboxのアカウントにログイン。自宅内のSlingboxとアドホックモードで接続し、SSIDを入力して自宅内のWi-Fiネットワークに参加させる。その後、チューナ機器のモデル名をリストから選択してリモコンが使えるようにし、最終的に映像信号を確認すれば完了だ。文章で書くと複雑に見えるが、実際にはウィザードに従えばよいので、ひとつずつこなしていけば、それほど詳しくなくても問題ない。
ちなみに今回は、Slingboxのアカウントが登録済みの状態からセットアップを開始し、実際に視聴が可能になるまで約9分かかっている。この間ファームウェアのアップデートなどで4分ほど遠回りをしているので、それを除けば5分程度で視聴可能になる。ケーブルの物理的な配線に10分かかると仮定すれば、15分ほどですべての作業が完了し、使えるようになる計算だ。実に手軽である。
視聴に関しては、リモコンが使えることもあり、チャンネルを切り替えたり番組表を表示するといった操作も含めて、快適な視聴が可能だ。今回はセットトップボックスに接続して使用しているが、レコーダーであれば予約などの操作もできるので、視聴なしで遠隔地からリモート予約をするだけの用途でも重宝する。
映像については、回線状況に合わせて自動的に調節されるので、デフォルトの「自動」にしておけば、とくに問題はない。画質は接続端子にも依存するが、フルHDに対応しているため、ワンセグなどとは比べものにならず、また映像と音声がずれるといったこともない。リモコンのボタンを押してから実際に反応するまでには数秒程度の時間を要するが、これは現状ではネットワーク経由で操作する際の宿命であり、致し方ないだろう。
なお今回試した限りでは、Androidタブレット用のアプリ「SlingPlayer for Tablets」では転送レート(kbps)が表示されていたが、iPad用アプリでは表示されなかったので、外出先でモバイル回線を使ってアクセスする場合は、データの転送量に気をつけたほうがよいだろう。
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