Appleは同社ウェブサイトのサポートページを更新し、入れ墨によって「Apple Watch」の心拍数測定が想定通りに機能しない可能性があることを記載した。
Appleは、「入れ墨などの皮膚への恒久的または一時的な変化は、心拍センサの機能に影響する可能性がある。入れ墨のインク、図柄、浸透によってセンサからの光が妨げられ、信頼性の高い読み取りが困難になる可能性がある」としている。
Apple Watchの発売以降、手首に入れ墨のあるユーザーから、心拍数測定ができないとの報告が寄せられており、今回Appleはこれを認めた格好だ。
ユーザーの心拍数を計測するため、Apple Watchの裏側には、手首に接する部分にセンサが組み込まれている。ユーザーが心拍数を知りたい場合、センサは緑色LEDライトと赤外線を手首に照射する。緑色光を使うのは、血液が緑色光を吸収し、赤色光を反射するためだ。心臓が鼓動するたびに手首を血液が流れ、光が吸収される。鼓動と鼓動の間は、緑色光の吸収量も減る。センサによる光の吸収量を計測することにより、Apple Watchはユーザーの心拍数を判定している。
入れ墨が問題となるのは、インクによって光の吸収量が変わるためだ。これにより心拍モニタの正確性が下がり、計測がうまく機能しなくなってしまう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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