ディヴィデュアルは、親しい相手とプライベートなカメラロールを共有して、チャットでコミュニケーションできるiPhoneアプリ「Picsee(ピクシー)」を大幅にアップデートしたバージョン 2.0.0を公開した。
Picseeは、スマートフォンのシャッターを押すだけで、好きな相手と共有しているアプリ内の“カメラロール”に写真が時系列順に保存されていくアプリ。全画面で表示された写真上でチャット形式でコメントを残していくことも可能だ。
新バージョンでは、大きな変更点として、送信する前に撮った写真をプレビュー画面で事前に確認できるようになった。撮ったその瞬間に写真が共有されることがアプリの特徴でもあったが、なぜワンクッションを置くことにしたのか。
同社代表の遠藤拓己氏によれば、本当に親しい相手同士ではかなりヘビーに使われていたが、この一方で「これから仲良くなりたい相手と使う場合には、事前に確認して納得した写真だけを送りたい」という声も多かったことから、利便性を損なわない形でワンタップでの送信へと切り替えたのだという。
また、これまでは友だちと写真を送り合うにはグループを先に作る必要があったが、新バージョンでは先に写真を撮影して、友だちを選ぶだけですぐに送り合えるようにした。これにより、結婚式やイベントなど特別な日だけでなく、日常の何気ない写真も気軽に共有しやすくなった。
ところで、LINEを始めとするメッセンジャーアプリでも、ワンタップで写真を送り合えるが、どう差別化するのか。この点について遠藤氏は、あくまでもコミュニケーションの始まりが“写真”であることが、Picseeの強みだと語る。
「LINEなどのテキストメッセンジャーは正対(面と向かう)のコミュニケーションなので気を使うこともある。一方、Picseeは写真を中心にやりとりするため、まるで美術館で隣に並んで絵を眺めながら会話するように、気軽にメッセージを送ることができる。“隣り合える”ことがビジュアルコミュニケーションの強み」(遠藤氏)。
Picseeは2014年12月末に公開されたが、ダウンロード数はまだ非公開。口コミを中心に良質なユーザーを増やしていきたいという思いから、特にプロモーションなどは実施しておらず、当面はその方針を変えるつもりはないという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?