スマートキャンプは4月30日、資料を通じて受注者と発注者をつなぐサービス「Boxil(ボクシル)」のベータ版をPC向けに公開した。これに併せて、事業強化や人材採用を目的にソラシード・スタートアップス投資業有限責任組合から、約2000万円の資金を調達したことを発表した。
Boxilは、受注者が掲載している資料を見て、自社の課題解決にマッチすると感じたら、すぐにチャットで受注者に相談できるマッチングツール。ビジネスに特化した「Slide Share(スライドシェア)」のようなイメージだ。これにより、受注者は無駄なテレアポや、良質な見込顧客を獲得できないといった営業で抱える問題を解決できるとしている。
同社は資料作成のクラウドソーシングサービス「SKET」を2014年7月から提供している。スマートキャンプ代表取締役の古橋智史氏によれば、このサービスの運営を通じて、作成した資料(主に外部向けの営業資料)がクライアントにとって、「売上向上」や「コスト削減」につながったのかを、定量的に計測することが難しいという課題があったという。
そこで、Boxilで資料自体をコンテンツ化し、それをフックに企業から問い合わせを受けられるようにすることで、定量的な計測を可能にしていきたいと話す。またSKETでは、データをグラフなどで視覚的に表現する“インフォグラフィック”などを活用した資料が多いことから、Boxilでもこうしたクリエイティブな資料を中心にコンテンツを増やしていきたいとしている。
同社では当面、Boxilを無料で提供する。今後はスマートフォンに対応するほか、発注者向けにサービスの口コミやQ&A機能を提供する。また受注者向けにランディングページの作成機能や、ユーザーが何ページ目で問い合わせたり、離脱したかが分かるアクセス解析機能などを提供する予定だ。
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