「Tiko」はユニボディ構造採用のデルタ型3Dプリンタで、価格はわずか179ドルだ。
通常の3Dプリンタは、複数のフレームで構成されているため、大きくなりがちで組み立てが難しく、その一方で破損しやすい。Tikoは、すべてのフレームを一体化したユニボディ構造のため、位置合わせにおけるズレを事実上なくすことができ、製造も容易だと開発元のTiko 3Dは述べている。これにより、高品質な3Dプリンタが179ドルという価格を実現できたという。
Tikoは、3本のアームが同時に動いてプリンタヘッドを制御するデルタ型で、レイヤ解像度は50~250ミクロン。Tiko 3Dによると、Tiko 3Dは、入念に設計されたユニボディ構造とデルタ型機構により、高精度部品を使わなくても高い繰返精度を提供できるという。
Tikoは、出力部分をカバーで覆って外部と遮断している。そのため、空気の流れがある作業環境でも均一なプリントが可能。また、子供などが高温化する出力部分に触れるのを防いでいる。Tikoは加速度センサにより、カバーが開いたことを感知すると作業を中断する。
Tikoは、重量1.7kg、幅237mm、奥行き221mm、高さ390mmだが、プリントボリュームは2.27リットル。サポートしている素材はPLA、ABS、ナイロン、HIPSなどで、標準の1kg直径165mmのスプールにまかれた1.75mmフィラメントを積載可能だ。
TikoはKickstarterで資金集めをしており、5月1日までに10万ドルを集めることを目標としている。本稿執筆時点で167万ドルを集めている。
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