3月にLINEの代表取締役社長を退任し同社顧問に就任した森川亮氏が、LINEとは資本関係のない新会社「C Channel株式会社」を立ち上げてスマートフォン向け動画メディア事業に乗り出した。サービス名「C Channel」で4月10日にウェブのベータ版を開始、早ければ5月にアプリをリリースする予定だ。また2015年内に米国に展開し、英語版の動画を配信するという。
C Channelではファッションやヘアメイク、フード、トラベルなどの情報を縦長の動画で1分以内にまとめ、10~30代の女性に向けて配信する。森川氏はC Channelを「インターネット動画ファッション雑誌」と表現する。
動画は原宿に開設するオープンスタジオ(オフィス)で女性向けに編集して配信する。当初は1日約20本の配信が目標で、約100人のモデルやタレントにアカウントを渡し、普段通っているようなカフェや、服のコーディネート、ヘアメイクなどの動画を撮影してもらうという。
森川氏によれば2015年内は収益化を図らないが、将来的なビジネスモデルとしては動画広告とECを想定している。ECでは、C Channelブランドの服をOEMで作って販売するそうだ。
なお、森川氏はLINEの顧問を務めているが「なにか困ったことがあったら相談にのるくらい。オフィスに行って手を動かすことはほとんどない」という。C ChannelとLINEとの連携は「あるかもしれないが、まだわからない」と笑った。
C Channelの資本金は2150万円。森川氏が代表取締役を務める。サービスの立ち上げに伴い、B Dash Ventures、グリー、楽天、アイスタイルなど8社以上を引受先とする総額約5億円の第三者割当増資を4月下旬に実施する予定という。
◇新事業について森川氏に聞いた
「映像業界の課題を解決したい」--LINE元社長、森川氏の次なる一手
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