新たにライドシェアリングを仕掛ける新興企業に活躍の場はあるだろうか。その答えを見つけ出そうとしているのが、「Ride」と呼ばれる新しいスマートフォンアプリだ。Rideは、UberやLyftが優位に立ち、ますます混戦の様相を呈するライドシェアリングスタートアップの分野に入り込もうとしている。Rideが注力するのは、タクシーの代替ではなく、マイカーの相乗りサービスだ。
Rideは米国時間4月7日、全米でアプリをリリースし、自社のサービスについて、道路から車の数を減らし、渋滞を緩和するとともに、利用客の「通勤を一新」できるようにするものとしてアピールしている。同社が目指す方法とは、企業と提携し、アプリを使って似たような経路で移動する従業員同士をマッチングすることだ。従業員らはマイカーを相乗りし、ガソリン代といった通勤費用などから算出される料金をアプリで支払う。
対照的にUberとLyftでは、乗客がスマートフォンアプリを使用して、町のタクシーや自分の車で営業する個人ドライバーを呼ぶことができる。
Rideの最高経営責任者(CEO)のAnn Fandozzi氏は、「われわれは、Rideが誰も解決していなかったニーズに合致するものと確信している」と述べた。「タクシーや黒塗りのハイヤーを手軽に呼べる配車サービスは数多く存在するが、われわれはそれよりも長距離を通勤する人々のためにある」(Fandozzi氏)
新たなライドシェアリングサービスは、毎週のようにも思える頻度で登場している。どのサービスも、人々が街を移動する方法を変えていくと主張している。Uberが2009年に創業して以来、真っ向から競合するサービスがいくつも登場しており、その中に含まれるのがLyftやSidecar、さらにFlywheelやAsterRideなどのタクシー配車アプリだ。また、Leap、Chariot、Viaといったシャトルバスもある。これは、規定のルートに沿って乗客をピックアップするサービスだ。これらのサービスはいずれも、従来のタクシーや公共交通機関の代替手段を提供することで、収益化できると考えている。
企業との提携に焦点を合わせている企業はRideだけではない。Uberも7日、自社のサービスがビジネスユーザーの間で「人気が高まっている」と発表した。Uberは、企業と提携し、「Uber for Business」という従業員向けの乗車サービスを提供している。Uberによると、毎週、新たに「多数の」企業が同サービスに加盟しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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