モイは4月8日、ライブ配信サービス「ツイキャス」の登録ユーザー数が世界で1000万件を超えたと発表した。サービス開始から5年2カ月での達成となる。
ツイキャスは2010年2月にサービス開始。国内では女子高生を中心にユーザー数を増やし、ファッション誌の公式配信やアーティストの弾き語り/ライブ配信、イベントの公式中継、ショップからの配信、政党の公式配信などを通じてユーザー層を拡大してきた。モイによれば2015年3月時点では、ユーザー全体の6割が女性で、10~20代の若年層が大半を占めていたという。
モイはユーザーファーストを徹底している。2014年3月に最大4人まで参加して同時配信できる「コラボ機能」を実装してから、ユーザーの要望に応じて、招待制での「高画質配信」、外部SNSと連携できる「独自ID」、“通信速度制限”下でも配信を視聴できる「規制回線モード」、運営側のおすすめライブ配信をジャンル別に振り分ける「チャンネル機能」を続々と導入してきた。
今後も「あらゆる世代のコミュニケーションにとって快適なプラットフォームを提供することを第一に成長していく」としているが、新機能の実装予定などについては明かしていない。
ライブ動画配信サービスを巡っては、米Twitterがライブ動画配信アプリ「Meerkat」のTwitterへのアクセスを制限した上で、競合するアプリ「Periscope」を提供開始したのが記憶に新しい。
国内ではドワンゴが2014年12月、ツイキャスによく似たiPhone向けのアプリ「nicocas(ニコキャス)」を公開し、わずか6日で終了させた。「出直してくる」(同社)としており、再度公開される可能性が高い。また動画関連事業を強化しているサイバーエージェントは、子会社のタクスタで10~20代向けのスマートフォンに適したライブ動画配信サービスを開発している。詳細は明かしていないが、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏は2014年10月に「ツイキャスに似たサービスを提供する」と話していた。
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