Snowden氏に5分間ほど居心地の悪い思いをさせたあと、Oliver氏は普段のコメディスタイルに戻り、Snowden氏にビデオを見せた。道行く人々に、Edward Snowden氏を知っているかを尋ねるという内容のビデオだ。回答者のほぼ全員が不正解で、中にはWikiLeaksを創設したJulian Assange氏と勘違いしている人もいた。
Oliver氏は、笑いを交えたいつものやり方で、問題の要点を示してみせた。すなわち、米国人は概して、Snowden氏が望むほど、NSAによる監視活動(特に外国に対するスパイ活動)を気にかけていないということだ。
Oliver氏は、Snowden氏によるリークと、2014年に発生した著名人の画像流出に対する世間の関心の差に言及した。Appleの「iCloud」アカウントのハッキングが原因とみられる後者の事件では、著名人のヌード画像がネットに流出し、大騒動になった。Oliver氏はそこで話をSnowden氏の件に戻し、米国人がNSAの活動より、本当に最も気にかけているのは「ヌード画像」の流出だと述べた。
Oliver氏は再び、街頭インタビューのビデオをSnowden氏に見せた。今度は、NSAがプライベートな写真にアクセスしていることを問題視するかという質問で、回答者のほぼ全員が、問題があると思うと答えた。
Oliver氏は、「PRISM」や「Upstream」など、リークによって明らかになったNSAの各種監視プログラムについてSnowden氏から説明を受け、NSAがプライベートな画像を入手し、閲覧することは可能かと質問した。これに対しSnowden氏は、いずれのプログラムについても、NSAによるプライベート画像の収集、閲覧がいかにして可能になるかということを説明した。
Oliver氏の意図するところは明白で、ヌード画像を例に使ったのは、Snowden氏による情報リークの影響について、一般の人々にも理解しやすくするためだ。NSAによる情報収集の方法について正しく理解するには、本格的な技術の知識が必要であることはSnowden氏も認めており、メディア向けの短いフレーズでそれを伝えるのは不可能に近いと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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