「スター・ウォーズ」のエネルギーシールド?--ボーイング、衝撃波からの対象物保護で特許

Michelle Starr (Special to CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高橋朋子 (ガリレオ)2015年03月24日 12時11分

 航空、防衛、安全保障企業のBoeingが、サイエンスフィクションからヒントを得たような特許を取得した。「Method and system for shockwave attenuation via electromagnetic arc(電磁アークにより衝撃波を弱める方法およびシステム)」という名称のこの特許は、エネルギーを利用して起こりうるダメージをかわすというもの。発想としては「Star Wars」や「Star Trek」シリーズに出てくるような、輝くエネルギーシールドを張って兵士や機械、さらには宇宙船まで保護するシステムに似ている。

 名称が示すように、このシステムは、砲弾や砲弾の破片による直接的な衝撃を防ぐものではなく、車両や建物などの対象物を、近くで発生した衝撃波による損傷から保護することを目的とする。

 特許を取得した衝撃波減衰システムは、衝撃波の発生源となる爆発を検知するセンサと、アーク発生装置からなる。アーク発生装置は、センサからの信号を受信して狭い範囲をイオン化し、爆発と対象物との間に、レーザや電気、マイクロ波を使ってプラズマのフィールドを作り出す。


提供:Boeing/USPTO

 この小さなプラズマフィールドは、温度や密度、組成が周囲の環境と異なる。そのため、対象物と爆発との間で緩衝の役割を果たし、衝撃波が対象物に到達して損傷を与えるのを妨げる。

 「上記の利用形態では、前進する衝撃波の進路に第二の媒体を作り出すことによって、衝撃波のエネルギー密度を低下させ、少なくとも衝撃波の一部を反射、屈折、吸収、偏向させる」と特許には記述されている。


提供:LucasFilm

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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