テキサス州オースティン発--Lyftの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のLogan Green氏は自身の電気自動車「日産リーフ」で通勤する日は、よく「Lyft」アプリ(自分の自動車を使用するドライバーに同乗させてもらう機能をスマートフォン経由で提供するサービス)を有効化する。ドライバーの視点から、Lyftを体験するためだ、とGreen氏はSouth by Southwest(SXSW)フェスティバルで述べた。
Lyftの目標の1つは、同社より大規模なライバルのUberを利用しやすさとフレンドリーさの両面で上回ることだ。Uberは同乗者とドライバーの両方に関して、Lyftより不干渉主義のアプローチを採用している。
よりフレンドリーなLyftの姿勢が功を奏して、同社はUberが失敗した場所で友人を得ることに成功したが、依然として、Lyftの価値はUberに比べるとはるかに低い。さらに、LyftはUberが営業している都市の約25%にしか進出しておらず、資金もUberの7分の1だ。
それでも、LyftはLyftドライバーの特徴的な挨拶であるフィストバンプ(拳と拳をぶつける挨拶方法)によって、勝利したいと願っている。その一例が、SXSWフェスティバルにあった。LyftはUberを破って、SXSWの公式配車サービスの座を勝ち取った。5万人以上が来場する同フェスティバルの期間中、Lyftドライバーは同乗者を求めて市街地の通りを流し、Lyftはプロモーターを地元のバーに派遣して乗車クーポンを配った。また、Green氏は、SXSWで基調講演をした1人で、4000人ほどの聴衆を引きつけた。
Green氏は壇上において、「Uberは優れた配車サービス」だと思うが、Lyftがそのビジネスに関してUberとは異なるビジョンを描いていることを述べた。
「『みんなのプライベートドライバー』というのが、Uberの最初のモットーだったと私は思う。当社が世界に対して描くビジョンは、自動車を所有する必要性をなくすことだ。よりよいタクシーを作ることを目指したことは一度もない」(Green氏)
Green氏はLyftの最新機能の1つである「Lyft Line」を絶賛した。Lyft Lineはカープール(自動車の相乗り)のようなサービスで、同じルート上の複数の利用者を同乗させる機能をドライバーに提供する。Green氏によると、6カ月前にサンフランシスコで提供を開始して以来、Lyft Lineは同市における配車の50%以上を占めるまでになったという。同社がLyft Lineに関するデータを公表したのは今回が初めてだ。Lyftがこのカープール機能で目指していることの1つは、道路を走る自動車の台数を減らし、同時に同乗者の増加と利用料金の値下げも実現することだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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