「Skype for Business」のテクニカルプレビュー版が米国時間3月16日にリリースされた。このビジネス向けバージョンのSkypeを4月の正式リリース前に試用できるようになったと、Skype for Businessチームのゼネラルマネージャーを務めるGiovanni Mezgec氏はブログの投稿で述べた。
Skype for Businessは、Microsoftのコミュニケーションプラットフォーム「Lync」に代わってそれを拡張するものとして設計されており、これを使って自分の組織の内部または外部のSkypeユーザーを検索して、互いにチャットすることができる。また、新しいSkype for Businessは「Microsoft Office」に統合されるため、インスタントメッセージや音声およびビデオ通話が、Office内からもアクセスできるようになる。それ以外では、Skype for Businessの動作と機能は、一般ユーザー向けバージョンと同様になる見込みだ。
「世界中で知られ、愛されているこのカスタマーエクスペリエンスは、引き続き『Skype』と呼ばれる予定だ」とMicrosoftのSkypeチームはブログの投稿で述べている。「今後もこれまでと同じように、同じユーザーアカウントと連絡先で、Skypeを使用することができる」(Skypeチーム)
Satya Nadella氏はMicrosoftの最高経営責任者(CEO)に就任して以来、デバイスとサービスだけでなく「プロダクティビティとプラットフォーム」を重視する企業への転換をミッションとして掲げてきた。Skype for Businessは、ビジネスユーザー間のコラボレーションの向上を支援することを目的としており、その新しい戦略に沿ったものだ。またこのビジネス向けバージョンは、顧客獲得源そして収益源として企業に主眼を置き続ける必要があるというMicrosoftのニーズを強く示すものでもある。
Skype for Businessは、特に企業など組織向けの製品で、エンタープライズレベルのセキュリティに加えて、IT専門家らに必要な管理制御機能を提供する。IT専門家やビジネスユーザーは、「Office Evalutions」のページでSkype for Businessに登録し、ダウンロードすることができる。
さらに、「Microsoft Office 2016」のプレビュー版がITプロフェッショナルや開発者向けに公開されている。「Windows」搭載デスクトップPC向けの「IT Pro and Developer Preview of Office 2016」は、ユーザーとIT管理者の両方を対象に改良されている。例えば、「Outlook」では検索が速くなり読みやすさが向上しているほか、Officeのバグ修正やアップデートがより簡単に適用できるようになっている。
新しいOfficeを試用したいIT管理者やビジネスユーザーは、「Office 2016 Preview (for Business) Profile」のページで登録し、ダウンロードすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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