テキサス州オースティン発--スロバキアの新興企業AeroMobilは既に、SFの世界を現実にしようと取り組んでいる。同社が開発したのは、空飛ぶ自動車の試作機だ。しかし、AeroMobilはそれだけでは満足していない。向こう10年間のロードマップにある次なる計画は、自動操縦付きの空飛ぶ自動車だ。
AeroMobilが開発した自動車と飛行機のハイブリッドカーは、800フィート(約244m)の草地の滑走路があれば、両翼を広げて離陸することが可能だ。そのアイデアは、車両を乗り換えずに500マイル(約805km)の距離を移動できるというもので、これにより空港での待ち時間を解消できるようになる。ただし、同社が最終的に求めているのは、ドライバーが車を操縦する必要さえもなくしてしまうことだ(現在の構想では、車が飛行する場合に備え、ドライバーには操縦士のライセンスも必要だ)。
AeroMobilは、今はまだ最初の試作機の開発を中心に取り組んでいると強調している。この試作機は、操縦席に人が乗る必要があるが、同社は次期バージョンで完全に自動化したいと考えている。AeroMobilは、「South by Southwest Interactive Innovation Awards」の最終選考に残っている。同賞は米国時間3月17日、当地で開催の技術、映像、音楽フェスティバルSouth by Southwest Interactiveで発表される。
同社の最高コミュニケーション責任者(CCO)を務めるStefan Vodocz氏は、「おそらく今後10年において、自動化が必要になる」と述べる。「アルゴリズムを使うことで、人よりもコンピュータよって制御される方が良くなるだろう」(Vodocz氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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