BlackBerryは現地時間3月14日、ドイツで開催される技術カンファレンスCeBITの会見で「SecuTABLET」を発表した。開発したのは、サムスンとIBM、およびBlackBerryが2014年に買収したドイツを拠点とするセキュリティソフトウェアメーカーのSecusmartだ。
BlackBerryによると、「高度なセキュリティ」を備えたこのタブレットは、サムスンの「GALAXY Tab S 10.5」をベースに、音声やデータを暗号化する「Secusmart Security Card」と、セキュアな業務用アプリをあまりセキュアでない個人用アプリから分離するIBMの「アプリラッピング」機能を加えて改良したものだという。
BlackBerryは、数年前にスマートフォン市場に占めるシェアが急落し始めて以降、勢いを取り戻すのに苦戦している。現在、モバイル市場における同社のシェアは1%にも満たない。2013年末にBlackBerryの最高経営責任者(CEO)の職を引き継いだJohn Chen氏は、同社を少しずつ再建しようと取り組んでいる。
BlackBerryは4年前の2011年、同社初のタブレットとして消費者向けの「BlackBerry PlayBook」を発売したが、急速に失速し、ついには完全に製造中止となった。SecuTABLETは2015年夏に発売される予定だ。ターゲット層として、スパイや犯罪者を締め出したい企業と行政機関を想定している。
厳密に言うと、SecuTABLETはBlackBerryのタブレットではない。同社製のOSを搭載していないからだ。したがって、Chen氏はまだひそかに何かを用意している可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果