バルセロナ発--Googleはソーシャルネットワークサービス「Google+」の新たなてこ入れ策として、Google+を写真主体の「Photos」サービスと「Streams」サービスに分割し、新たに製品担当バイスプレジデントのBradley Horowitz氏に指揮をとらせることが明らかになった。
「うわさが事実であることを認めたい--Googleの『Photos』および『Streams』製品を担当することになって嬉しく思う!」と、Horowitz氏は米国時間3月1日付のGoogle+投稿で述べている。「今回の変更が、われわれの製品にとっても、また製品をどのように提供するかという点においても、前向きな改善であることを正しく理解してもらうことが重要だと思う」(Horowitz氏)
今回のサービス分割は、「Gmail」「Maps」「Chrome」「Search」といった製品ほどの人気を獲得できず、批判にさらされていたGoogle+にとって新たな展開となるものだ。また今回の動きによって、Google幹部のSundar Pichai氏が先週のForbesとのインタビューで示唆していた内容が正式な形になった。同氏は2014年、上記の製品に加え、さらに多くの製品を統括する立場に昇格した人物だ。
「当社は今後、コミュニケーション、写真、およびGoogle+のStreamを1つの分野としてではなく、3つの重要な分野として注力する方向にシフトしていく」とPichai氏は述べていた。
Google+はこれまで多くの批判を浴びてきた。主には、ユーザーが少ない「ゴーストタウン」だと揶揄されたり、Googleが自社の検索結果や「YouTube」のコメント機能にGoogle+を結びつけ、無理やり関連性をもたせようとしていることに懸念の声が上がったりといったことだ。しかし、Googleは「ゴーストタウン」だとの批判を再三否定している。理由の1つには、同社がGoogle+を、投稿やコメント機能を提供する「Facebook風」のサービス以上のものとみなしてきた事情がある。その部分は今回Streamsに分割されたが、それだけではなく、同社はGoogle+を、1つの統合IDの下にユーザー行動をとりまとめる「ソーシャルの支柱」とみなしてきた。
なお、Google+から分離したビデオチャット機能「Hangouts」サービスに関しては、今後どうなるのか明らかになっていない。
また、Horowitz氏の前にGoogle+を統括していたDavid Besbris氏の今後に関しても不明だ。Googleにコメントを求めたが得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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