S6とS6 edgeの画面サイズは、2014年モデルの5.1インチから変わっていない。これは妥当な判断だ。スマートフォンの画面をこれより大きくすると、ファブレットの領域を侵すことになり、サムスンはすでに、5.7インチ画面搭載の優秀なGalaxy Note 4でこのオプションを提供しているからだ。
サイズは大きくなっていないが、AMOLEDディスプレイの解像度は2560×1440ピクセル(密度577 ppi)に引き上げられ、現時点では市場で最高のスペックとなった。だが、そうなると当然の疑問が生じる。人間の目はそこまで細かい違いを見分けられるのか。また、解像度アップはバッテリ持続時間に影響すると思われるが、その価値はあるのか。
サムスンは、ハードウェア上の大胆な追加と廃止で大きな波紋を呼んでいる。
QualcommではなくExynosを採用:なぜサムスンは、長年にわたって提携してきたQualcommのSnapdragon 810ではなく、自社製チップセット(どのチップセットかサムスンは明かそうとしない)を採用したのだろうか。サムスンは答えないだろうが、おそらくは、内製する方が製造パイプラインの信頼性が高まり、自社製64ビットオクタコアチップの利益率も上がるからだろう。ExynosモデルとSnapdragonの性能差(Snapdragonは事実上、Apple以外のスマートフォンの新たな標準となっている)も、早く比較テストで確かめたいところだ。
内蔵式のバッテリ:S6とS6 edgeは完全密閉型であり、バッテリ交換はできない。そのトレードオフとして、本体サイズに見合った大型の(つまり持続時間が長い)バッテリが搭載されている可能性もある。
microSDカードの廃止:サムスンは、可能な限り薄くするために、この不可欠な機能を廃止した。ただし、デフォルトの内蔵ストレージが32Gバイトに増量され、64Gバイトモデルと128Gバイトモデルも用意されている。さらにサムスンは、最近ではクラウドストレージを利用するユーザーが増えたとして、Microsoftの「OneDrive」のストレージ115Gバイト分を2年間無料で提供する予定だ。
カメラのクイック起動:これは素晴らしい。ホームボタンをダブルタップすると、どの画面からでもカメラアプリが1秒以内に起動する。筆者が試用した間、これは問題なく機能した。
指紋認証スキャンの改善:同じホームボタンに、指を置くことで指紋が認証される機能が追加された。以前は指をスライドさせる必要があり、そのために正しく読み取れないことも少なくなかった。ただ、筆者はこの機能をまだテストできていない。
後編に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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