Googleの社内スタートアップであるNiantic Labsが運営する「Ingress」が、腕時計型ウェアラブル端末向けAndroid OS「Android Wear」に近く対応することがわかった。Androidスマートフォンと同OS搭載スマートウォッチとのセットで動作し、ワンタップでの「HACK」「DEPLOY」「RECHARGE」「FIRE XMP」などを可能にし、ユーザーのアクションを補助する。
また、スマートフォンアプリにはない機能として、一度ハックした後、再度ハックできるようになるまでの時間を表示するカウントダウンタイマーなども備える。同アプリのUIを開発した川島優志氏は、「単体でゲームそのものをすべてプレイできるものではない」と説明。通勤時などの移動中や、ウォーキング/ランニングなどの運動中、家族と友人と一緒にいる時などの活用を見込む。
Niantic Labs創業者でGoogle副社長のジョン・ハンケ氏によれば、「Ingress on Android Wear」の名前で1カ月以内をめどにリリースする予定だという。「Niantic Labs創業時から、ウェアラブル端末の活用を念頭にサービスを開発してきた。3月28日の京都のイベント『Shonin(証人)』ではこれを使ってプレイできるようにしたい」(ハンケ氏)。
また今後、「MISSIONS」のサポートをはじめ、声や動きによる操作(ボイスコマンドやモーションコマンド)、心拍数センサの情報を取り込むことなども考えているそうだ。
なお現時点では、もうじき発売されると見られる「Apple Watch」など、その他のデバイス向けに同様のアプリを提供する予定はないとのこと。
「エージェント(Ingressプレイヤー)から、Ingressを腕時計型ウェアラブル端末でもプレイしたいという声を聞いている。Ingressをきっかけに、Android Wear対応スマートウォッチを買う人も出てくるはず。ソニーやモトローラなど、とても良いデバイスを作るメーカーにとっては、良い年になるのではないか」(ハンケ氏)。
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