次なる会場となったのは、なんと創業100年を超える盛岡のわんこそばの老舗「東家(あずまや)本店」。Ingress用語で、敵の攻撃でポータルのレゾネーターが破壊される度にデプロイを繰り返す行為が「わんこレゾ」と呼ばれていることを知った東家代表の馬場暁彦氏の粋な計らいで、レジスタンス(青チーム)とエンライテンド(緑チーム)でわんこそばの数を競い合う「リアルわんこ」が実現した。激戦の末、レジスタンスが平均85杯、エンライテンドが平均104杯を平らげ、エンライテンドチームが勝利を納めた。
空腹を満たした後は、観光名所を巡りながらポータルをハックしていく「盛岡再発見街歩き」。盛岡市内には歴史や文化を感じられる名所が点在しており、盛岡駅から30分ほど歩くだけで数多くのユニークなポータルに出会うことができた。ただ、この日の気温はマイナス2度。積もった雪や凍結した路面に注意しながらプレイする、豪雪地帯ならではの光景が見られた。当然、スマホ手袋も必須である。
これらの企画と並行して、初級者~上級者向けのイベントも同時進行。決められたポータルを巡回し、目的をクリアするとメダルがもらえるIngressのミッション機能を使って、謎解きなどをしながら盛岡市内の観光を楽しんでもらう「南部利直隠し財宝事件」と「地元ミッション体験」を企画し、参加者を楽しませた。
さらに、同日はバレンタインデーだったことから、20人以上の有志が協力して、ハート形のフィールドアートを盛岡城跡(岩手公園)の上に浮かび上がらせるニクい演出も。多くのエージェントがリタルタイムにフィールドが出来上がってく様子を見守り、完成の際には大きな歓声が上がった。
このほか、ゲームアナリストの平林久和氏と、ゲームクリエイター吉岡直人氏によるトークセッション「特濃!ゲーム開発塾 特別講演会」(詳細は別途記事にて紹介)や懇親会などが開かれ、丸1日かけてのIngressイベントは盛況のまま幕を閉じた。同日は県内外から160人が参加したそうだ。
岩手県庁Ingress活用研究会の代表で、岩手県秘書広報室 副室長 兼 首席調査監の保和衛氏は、前回以上の盛り上がりを見せた第2弾イベントに手応えを感じつつ、「沿岸など盛岡以外の地域にもこの動きを広げていきたい」と意気込みを語った。
岩手県庁では今後も、地元のイベントと連携したIngressイベントを随時開催する予定だ。また、Ingressは常時通信し、GPSとも連動することからスマートフォンのバッテリ消費が激しい。そこで、宿泊施設や飲食店などでの無料充電サービスなども検討している。ポータル探しの移動手段として、レンタサイクルや鉄道などとの連携も考えていきたいという。
ハック&キャンドルin盛岡 最後の交流会も多くの方の参加ありがとうございました。
心配していた天気ももって、イベントには160人の参加、また、たくさんの方からのご協力をいただき無事き開催することが出来ました。ありがとうございました。
— 岩手県広聴広報課 (@pref_iwate) 2015, 2月14
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