ウェブページをさらに高速にブラウザに表示することを目的としたHTTP(Hypertext Transfer Protocol)規格の新しいバージョンをInternet Engineering Steering Group(IESG)が正式に承認した。同インターネットプロトコルが改訂されるのは16年ぶり。
IETFのHypertext Transfer Protocol Bis (httpbis) ワーキンググループのチェアマンとして取り組みを統括するMark Nottingham氏のブログ投稿によると、「HTTP/2.0」の仕様が正式に承認されたという。同仕様は、最後の段階である「Request for Comment」のための文書化と編集作業を経て公開されると、Nottingham氏は記している。
HTTPは、最も影響力のあるウェブ規格の1つである。同規格では、ブラウザがウェブサーバと通信してウェブページを読み込む方法が定められている。1999年に規定されたHTTP/1.1以来初の大幅改訂となるHTTP/2.0は、ウェブページ読み込みの高速化を目的としている。
新規格は、Googleが2009年に発表したプロトコルであるSPDYをベースとしている。同技術は、Google独自の「Chrome」ブラウザ、Mozillaの「Firefox」、Microsoftの「Internet Explorer」の他、Facebookなど多数のウェブサイトやソフトウェアで採用されている。
SPDYとHTTP 2.0の中核にある機能は接続の「多重化」である。多重化とは、ウェブブラウザとウェブサーバの間の多数のデータ転送リクエストをまとめて単一の基盤ネットワーク接続で送るようにする技術だ。演算リソースの観点において、こうした要求のセットアップにはコストがかかり、ウェブの複雑化に伴い、課題となっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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