Mozillaが米国時間2月12日、「Shumway」と呼ばれるFirefoxプロジェクトを通じ、Adobe Systemsの「Flash Player」なしで稼働するウェブの構築に向けて重要な一歩を踏み出した。
Flash Playerは10年以上前から広く普及したため、ウェブサイト開発者は、ゲームやストリーミングビデオ、アニメーション、グラフィックなど、通常のブラウザでは利用が困難、あるいは不可能な機能を搭載できた。しかし、Appleの元最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏がFlashを「iPhone」に搭載せず、YouTubeがHTML標準に移行し、Microsoftがプラグインなしで動作するブラウザを開発する動きを見せたことから、こうしたブラウザプラグインはいまや廃れてきている。だが、現実世界でFlash Playerはまだたくさん使われているので、FirefoxにFlashが搭載されていなくてもFlashを利用したウェブサイトを表示できるよう、MozillaのShumwayは設計されている。
Mozillaのプログラマーたちは12日にShumwayを有効にしたが、Shumwayが対応するのはAmazonのプロダクトツアービデオだけで、それもOSがWindowsと「OS X」の場合しか利用できない。また、通常利用向けには十分安定していない、最先端の「Nightly」バージョンのFirefoxにのみ搭載されている。
MozillaのプログラマーであるChris Peterson氏は、メーリングリストのメッセージで次のように述べている。「『Firefox Nightly』チャネルは現在、Amazon.comのFlashビデオ再生にShumwayを使用している。Shumwayチームは、Flashビデオプレーヤーとの互換性を向上させており、近いうちにもっと多くのFlashビデオサイトをホワイトリストに登録する」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?