「Google Chrome」と「Internet Explorer 11」、「Firefox」最新ベータ版のユーザーが「Flash」を使う理由が1つ減った。YouTubeがデフォルトの動画プレーヤーをHTML5プレーヤーに変更したからだ。
YouTubeは少し前からHTML5ベータ版を提供していたが、同ベータ版では提供できない動画もあった。特に、HTML5は「Encrypted Media Extensions」(EME)をサポートするので、YouTubeはあらゆるプラットフォームでデジタル著作権管理(DRM)ソリューションを提供することができる。
最後までEMEの採用を渋っていたMozillaも2014年5月、同仕様の実装を決定した。
YouTubeのエンジニアリング担当マネージャーを務めるRichard Leider氏はブログの投稿で、「Encrypted Media Extensionsは、コンテンツ保護を配信から分離するので、YouTubeのようなコンテンツプロバイダーは多様なプラットフォームで単一のHTML5動画プレーヤーを使うことができる」と述べた。
HTML5の「video」タグを使用することで、YouTubeは古い「object」タグの埋め込みを非推奨とし、「iframe」を推奨することになった。
「われわれは、埋め込みを行うすべてのユーザーにiframe APIの使用を奨励している。iframe APIはクライアントがサポートする技術をインテリジェントに選んで利用することができる」(Leider氏)
HTML5プレーヤーは、AdobeのFlashプラグインをベースとするYouTube動画プレーヤーに取って代わるものだ。Flashはまたしてもさまざまなゼロデイ攻撃の被害に遭っている。
YouTubeは「VP9」コーデックの使用や、高画質動画のより滑らかなストリーミング配信に必要な帯域幅を抑える仕組みとしてアダプティブビットレート(ABR)ストリーミングを使っていることも宣伝している。YouTubeによると、同社は既に「数千億本」のVP9動画を提供したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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