国内の通信事業については、モバイルでの営業利益がこの9年で約10倍の5718億円に拡大するなど成長が続いている。同社はiPhoneのイメージが強いが、傘下のワイモバイルの端末販売が好調で、Androidの販売台数は前期比で6割増となった。「ワイモバイルはドコモ、auを凌いでAndroidナンバーワンだ」(孫氏)。
同社は、ネットワークの統合やコスト削減を目的に、4月にソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイルを合併し、ソフトバンクモバイルを存続会社として残す。ただし、通信キャリア「Y!mobile」のサービス内容や料金体系は変わらない。
3月からはNTT東西の光回線を利用した最大1Gbpsの高速ブロードバンドサービス「SoftBank 光」を提供する。固定通信サービスとスマートフォンを一緒に契約すると料金を割引く「スマート値引き」も開始する予定だ。
また同社は同日、日本IBMと人工知能「Watson」を日本展開することを発表。ヒト型の感情認識ロボット「Pepper」との連動テストも開始しているという。ただし、2月を予定していたPepperの一般販売については、開発者を優先するため、6~8月に延期することが明らかにされた。
海外向けの取り組みとしては、インド最大級のECサイト「Snapdeal(スナップディール)」や、東南アジアで人気のタクシー配車サービス「GrabTaxi(グラブタクシー)」など、アジアで成長する企業に相次いで大型の出資をしている。同社では今後も、成長分野に積極的に投資していくという。
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