ガイアックスは2月10日、地域ならではの観光体験を掲載/予約できるマーケットプレイス「TABICA(タビカ)」のβ版を公開した。月間3万人のサイト訪問を見込む。
TABICAに掲載されるのは、地域のアクティビティやオプショナルツアーなど。たとえば、「創業150年の老舗の味噌職人に教わる、無農薬大豆を使った甲州味噌作り体験」「全国200カ所以上の絵地図を描く絵地図師が案内する、浅草の裏側散策」といったもの。3月末までに、東京都、山梨県、長野県を中心に50程度の企画が掲載される予定という。
サイト訪問者は、興味のあるコンテンツを予約し、当日現地で地元の人に案内されながら体験を楽しむ。当日は、旅行客5~10人程度を、地元民1~3人が引率する。料金は、日帰りで昼食または夕食込みの6500~7500円程度を予定しているとのことだ。
従来の旅行会社が企画する「発地型観光」とは異なり、観光客の受け入れ先の地域が独自のプログラムを作成し、現地集合/解散する「着地型観光」が注目されている。発地型観光は、観光名所めぐりなどの定型的なパッケージになりやすい。一方、地域の人が企画する着地型観光は、地域の文化や自然に根ざした体験を楽しめると考えられている。
観光庁が2011年に公開した「着地型著効市場現状調査報告」では、日本での市場規模は331億円だった。海外では、TABICAと同じく着地型観光に特化したプラットフォーム「GetYourGuide」などがある。
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