米国で第2位の医療保険会社Anthemは米国時間2月4日、同社のサーバにハッカーが侵入し、新旧加入者や従業員の個人情報が盗まれたことを明らかにした。その数は8000万人分にもおよぶと報じられている。
Anthemの最高経営責任者(CEO)であるJoseph Swedish氏は顧客向けのメモで、同社が「極めて洗練された外部からのサイバー攻撃」の標的となり、氏名、生年月日、加入者ID、社会保障番号(SSN)、住所、電話番号、電子メールアドレス、勤務先情報が漏えいしたことを明らかにした。ただし、クレジットカードや医療記録などの情報が流出した形跡はないとしている。
Anthemは旧WellPointとして知られていた企業で、現在の加入者数は3700万人にのぼる。同社は直ちにセキュリティ上の脆弱性を封じ込める作業に取り掛かるとともに、米連邦捜査局(FBI)とも連携していると述べた。広報担当者がThe Wall Street Journalに述べたところによると、同社は流出した記録が「数千万件」に及ぶとみており、米国の医療保険会社が被ったデータ侵害としては最大規模になる可能性があるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」