Bloombergによると、Amazon.comはオンライン事業を実店舗に拡大する手段として、家電チェーンのRadioShackの店舗に注目している可能性があるという。
過去数年で売上高を大きく落としているRadioShackは、店舗の半数をSprintに売却し、残りは閉鎖することを検討していると、Bloombergが米国時間2月2日に匿名の消息筋から聞いた話として報じた。他の複数報道によると、RadioShackはまた、近く破産申告を行う可能性もあるという。だがそうした状況で、Amazonは大きな役割を担うべく静かに接近しているのかもしれない。
Amazonは、RadioShackが破産申告を行った後に同チェーン店の一部を買い取ることを協議してきたと、「事情に詳しい2人の人物」がBloombergに語っている。この交渉が実現するなら、Amazonは買い取った店舗を自社製ハードウェアの展示と販売促進の場として、またオンライン買い物客向けの商品引き渡しと回収の拠点として使うはずだ、と消息筋の1人は付け加えた。
Amazonはこれまで、タブレットと電子書籍リーダーの「Kindle」シリーズにとどまらず、スティック型ストリーミングメディアデバイス「Fire TV Stick」、携帯電話「Fire Phone」、インテリジェントスピーカー「Echo」といったハードウェア製品群を展開してきた。Amazonは小売店舗を買い取ることで、AppleとMicrosoftがそれぞれの実店舗で行っているように、製品を展示するだけでなく顧客と交流する機会も手に入れるだろう。
過去数年にわたり事業で苦戦しているRadioShackは、従来の部品とガジェットの店から、スマートフォン、タブレット、コンピュータなどの機器を売る一般家電小売店へとイメージを刷新しようと試みてきた。しかし、そうした改革も十分な集客にはつながらず、同チェーンは2014年、1100店近い「不採算」店舗の閉鎖を余儀なくされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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