サンディスクは1月29日、iPhone/iPad専用のUSBフラッシュメモリ「サンディスク iXpand(アイ・エクスパンド)フラッシュドライブ(iXpand)」の出荷を開始したと発表した。
iXpandはLightningコネクタとUSBコネクタを備える外部ストレージで、iPhoneやiPadとPC間でデータを自由にやり取りできるようになる。利用するには「iXpand syncアプリ」が必要で、App Storeから無料でダウンロードできる。
対応機種はLightningコネクタおよびiOS 7.1以降を搭載したiPhone/iPad、Mac OS X 10.5以降のMac、Windows XP/7/8以降のPC。Apple MFi認定製品だ。
アプリを通じてiPhone/iPad内の写真や動画、音楽などを簡単に保存できる。容量が不足しがちなiPhoneのバックアップとしても活用できるほか、電話帳の移行も行えるため、機種変更時にも役立つ。
iXpandをiPhoneやiPadに接続するとアプリが自動的に起動し、写真や動画を自動的にカメラロールからiXpandに同期するように設定できる。さらに、保存した動画を直接再生し、iPhoneやiPad上で見ることも可能だ。AVIやWMVなどといったiPhoneやiPadでサポートされていないファイル形式を含む主要な動画フォーマットもサポートする。フォーマット変換の手間なしにPCで保存したデータをiPhoneやiPadで見られるメリットがある。
さらに、iXpand syncアプリはプラットフォーム間での暗号化も可能で、iPhoneやiPad、PCから機密ファイルを転送したりアクセスしたりできる。iPhoneやiPadからiXpand上のファイルに直接パスワード保護をかけ、PC上で復号化することもでき、その逆も可能だ。
容量は3種類で、市場想定価格は16Gバイトが1万円前後、32Gバイトは1万4000円前後、64Gバイトは2万円前後。ヨドバシカメラとビッグカメラにて2月より先行販売する。他の量販店向けには、春頃より順次展開する予定で、保証期間は2年。
サンディスクのリテールプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのディネッシュ・バハール氏は、日本における写真や動画撮影の現状について、他の国よりも頻繁に撮影する傾向にあると説明する。
モバイル端末に保存されている写真や動画の数は、グローバルでは平均で630枚の写真と24本の動画なのに対し、日本では写真と動画を含んで1500のデータがカメラロールに保存されているという。データ量はグローバル平均の約2.3倍で、バックアップのニーズも高いとサンディスクは見る。
また、日本におけるiOSの販売台数は、年間1500~1600万台とされており、世界市場の9%に相当することから、日本市場への展開を決めたと説明した。
なお、サンディスクでは同日、Android向けのUSBフラッシュメモリー製品となる「サンディスク ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0」も発表している。
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