U-NEXTが光回線とスマホのセット割--早期に100万回線を目指す - (page 2)

ファミリー狙った“セット割”で固定とモバイルを獲得

 特にこのサービスで獲得に力を入れるのは、ファミリー層となるようだ。宇野氏は日本のスマートフォン平均月額利用料金が7263円であることについて触れ、「3人家族でフレッツ光も契約すると、家庭の通信費は2万5000円~3万円にも達してしまう。最近は家族でパケットをシェアする仕組みも提供されているが、複雑で分かりにくいという声も多い」と、現行の主要キャリアの料金プランの問題点を指摘した。

 そこでU-NEXTが新たに提供する、U-NEXT光とU-mobile通話(LTE使い放題)3回線分とのセット契約による割引「スーパーファミリーバリュー3」では、全回線の月額料金を合計で1万円と、従来の半額以下で利用できる価格に設定したとのこと。ちなみに2回線用の「スーパーファミリーバリュー2」は月額8000円に設定されているほか、4人以上の家族の場合、1人当たり2000円を追加する形で、最大5人まで契約できるとのことだ。


3人家族向けの「スーパーファミリーバリュー3」は、固定・スマートフォンのセットで月額利用料が1万円で済むのに加え、U-NEXTのポイントが1000円付与される

 さらに同サービスの契約者には映像配信サービス「U-NEXT」用のポイントが毎月1000円分プレゼントされるとのこと。「それを引けば、3人家族で実質的に月額9000円になる」と、宇野氏はコスト面での優位性を強くアピールした。一方で大手キャリアの家族契約サービスで提供されている、家族同士の無料通話などに関しては、「家族でのコミュニケーションはLINEなどになっており、音声通話する人は少ない」(宇野氏)ことから、考えていないとのことだ。

 なおU-NEXT光のサービス開始に当たり、1月28日から4月30日までに申し込みをしたユーザーに対し、工事費用や初期費用などを無料にするキャンペーンを実施するとのこと。また販売面でも、ウェブや電話、直営店「U-NEXTストア」に加え、全国200社の販売パートナー各社でも受け付けを実施し、加入者拡大を図るとしている。さらにモバイルも含めた店舗での契約に関して、U-NEXTストアを東京だけでなく大阪・名古屋・福岡に拡大することが発表されたほか、全国50の主要都市に即日番号ポータビリティを受け付ける「MNPセンター」を設置するなどの新しい施策も発表された。


直営店「U-NEXTストア」を4都市に広げるほか、MNPができる拠点も全国50の主要都市に設置するとのこと

 こうした取り組みによって「U-NEXT光を早期に100万回線にすることを社内目標にしている」と宇野氏は話す。ただ、U-NEXTはフレッツ光の販売代理店事業も展開していることから、自社内で事業が競合するという問題も抱えることになる。この点については、「フレッツ光の販売は販売数に応じたインセンティブを得るビジネスで、U-NEXT光は利用者から毎月課金を得るビジネスという違いがある。当面は両方の事業を継続し、ユーザーにサービスを選んでもらう形となるが、将来的にはU-NEXT光の最大化に力を入れていくことになる」(宇野氏)と答えた。

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