先ごろ開催された2015 International CESでは、コネクテッドホームへの移行を加速させる動きがもてはやされたが、そうした中で米Logitechは、スマートなリビングルームとエンターテインメントのつながりを一段と強化する新しいAPIを公開した。
このAPIによって開発者は「Logitech Harmony」に直接アクセスできるようになる。Harmonyは、ネットワークでつながれた照明、ロック、サーモスタット、センサ、テレビなどのデジタル制御を通じて、パーソナライズされたスマートなホームエンターテインメントおよびオートメーション体験を可能にするプラットフォームだ。
このAPIを利用すると、「Watch a Movie」(映画を見る)と声に出すだけでデバイスを操作できるなど、音声、ジェスチャー、モーションコントロールによって、接続されたテレビ、メディアプレーヤー、サウンドシステムなどを起動できるとのことで、消費者から見るとそちらのほうが興味深いかもしれない。
ただし、スマートフォンやタブレットにこうしたコマンドをすべて集約する動きが見られるにもかかわらず、Harmony APIの機能は、デジタルリモコン、スマートキーボード、セットトップボックスなど、Logitechのワイヤレス製品スイートHarmonyに拘束される。
とはいえ、LogitechはすでにHarmonyプラットフォームとAPIを結び付けて、Nest、Honeywell、Sonos、SmartThingsなどが開発した27万台以上のコネクテッドデバイスをサポートするようにしたという。
Logitech Harmony向けスマートホームプラットフォーム担当の責任者を務めるMark Spates氏は、米国時間1月14日に公開した発表文の中で、エンターテインメントこそ、コネクテッドホームの導入を加速させる大きな原動力になると強調した。
Spates氏は次のように述べている。「われわれは、当社のプラットフォームを開発者に開放することで、リビングルームを含む完全なスマートホーム体験を生み出せるようにする。開発者が作り出すエンターテインメントの構成要素は、消費者がHarmonyから期待するようになったのと同様に、非の打ちどころのない体験をもたらすことがわかっているからだ」
Harmony APIは、Logitechの開発者向けオンラインポータルで入手できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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